当番世話人 徳永雄一郎
医療法人新光会 不知火病院
2008年にうつ病リワーク研究会が結成され現在200カ所を超える正会員施設とともに全国的にリワークプログラムも多様化して参りました。
九州におきましてもリワーク会員施設が26カ所となり、地方ならではの工夫とリハビリテーションが実践されています。厳しい社会経済の変動期の中、これまで14年間続いた年間3万人以上の方の自殺者数は、2012年以降、3万人を割り減少傾向にあります。リワークの発展は、これらの結果にも貢献していると考えます。
第9回の年次研究会では、その『多様化する中でのリワークの再考』をテーマに開催されました。福祉系、企業系、公的機関を主としたリワーク等『競合化』さえも感じる今日、『医療リワーク』をキーワードに私たちが担うべき役割を再認識し発展させる学びの場となりました。
第10回目を迎えた本年次研究会では、あらためて『うつ病治療とリハビリテーション』に焦点をあて、さらに深めていく『力動的理解に基づくチーム医療』をテーマとしました。また、医師・看護師・心理士・精神保健福祉士・作業療法士の各専門職におけるシンポジウムを企画し『学び、語り、気付き、深めあえる』運営を取り入れてみました。大いに交流し、経験を学び、ネットワークを広げ、うつ病リワークの発展につないでいきましょう。
今回は、記念すべき第10回うつ病リワーク研究会 年次研究会を九州・福岡ではじめて開催致します。福岡は、開発もすすめられ海外からの旅行客も増えております。海の幸、山の幸と食彩豊かな都市でもあります。
多くの方にご参加いただけますことを、心よりお待ち申し上げます。